素材について
熊本はいぐさの産地として全国的に有名で、国産いぐさの約90%は熊本で生産されています。しかし、畳表のほどんどは外国産のいぐさが使われているのが現状です。
熊本のいぐさから作られた畳表は数%しか出回っておらず、最高級品と称されます。
では、なぜ熊本のいぐさを使った畳表が最高級品なのでしょうか?国産と外国産の違いは、土壌と乾燥方法にあります。
国産の場合、いぐさが良く育つ土壌管理が徹底的に行われています。それに比べ、外国産は荒れた土地に苗を植えていぐさを栽培しています。その土壌の違いが、質の違いに大きな影響を与えています。
乾燥方法は、いぐさの”こし”に影響を与えます。
国産の場合、天日干しでじっくり乾燥するのに対し、外国産の場合は高温で一気に乾燥させます。
この違いにより、畳表の織りの美しさも変わってきます。
畳床には、わらだけで作ったわら床、フォームポリエスチレンやインシュレーションボードをわらで挟み込んだわらサンド床をご用意しております。
わら床には湿度を自動で調節する機能があり、外気の湿度によって一畳で約500ccの水分を調整します。すべてわらで作られるため、多少の凹凸がありますが、それが土踏まずを程よく刺激し、足をやさしくほぐしてくれます。その反面、非常に重量があります。
わらサンド床は、わらの良さをそのままに重量を軽くした床です。
わら床に比べ踏み心地が多少硬いといった特徴もあります。
ポリスチレンフォームを使用したものは断熱・保温に、インシュレーションボードを使用したものは冷暖房効果に優れています。
倉崎ではお客様の用途により、最適な床選びをいたします。
生き物は呼吸をします。
麻裏を使うことで、通気性に優れた畳になります。
わらには湿度調節機能があります。
一般のPPシート(ポリプロピレン)畳裏を使用すると畳本来の呼吸が損なわれてしまいます。
倉崎では、わらの特徴を生かすために、麻裏を使用します。